鈴木牛後さんの句集の表紙。

時間が経ってしまいましたが、俳人で北海道下川町で酪農業を営む鈴木牛後さんの句集「にれかめる」の表紙に私の版画作品を使って頂きました。

鈴木さんとは、鈴木さんのブログにコメントを書き込んでいた12、3年くらい前からの友人です。一度牧場に遊びに伺った事も。
山深い下川町の四季の中、放牧酪農を営む鈴木さんの日常から紡ぎ出される句の数々はどれもハッとさせられるものばかり。
酪農に日々関わっている私でも、牧場の情景を通じてこのように世界を捉えることが出来るんだなあと…そしてその感覚を短い詩にするとまた改めて研ぎ澄まされるような…読んでいて目から鱗が落ちるような思いです。
人間と自然、というのではなく、ダイナミックに移り変わる季節も、牛も、虫も、そして人も、全て同じ土俵の上で生きて死んでいく感覚を、牛後さんは持っているんだなあと思いましたし、それは私が牛の作品をつくるスタンスとも少し共通するものがあるなあとも感じました。
書店やネット書店で買えますので、気になる方はぜひ読んでみてほしいと思います…!
https://www.kadokawa.co.jp/product/321904000700/

2012年の深川東州館での展示を見に来てくださった時に詠んでくれた句も載っていました…!うれしいですね。
ちなみに「にれかむ」とは「反芻」の古い言葉だそうですよ。

その昔鈴木さんの牧場を訪れた時の写真。眺めが良いですねー。