今年も行ってきました。落石計画、第10期。
今年も根室の落石岬旧落石無線局(現 池田良二スタジオ)まで、落石計画を見に行ってきました。
落石計画サイト
http://www.ochiishikeikaku.com/top/top.html
毎年おなじみになってきました、武蔵野美大時代の恩師の池田良二先生、高浜利也先生、井出創太郎先生たちが中心になって行われているアートイベントです。
今年は節目の10期(10年目!)という事で、クロニクル2008-2020 -痕跡と展開ー というタイトルで、10年間の間落石計画に関わった若いアーティストの作品が展示されていました。
先生方も含めて70人余りの作品が、小品とはいえずらりと並べられていて、いつもとはまた違った見応えがありました。
そして、こんなにもたくさんの方がいままで関わってきたのだなあという感慨もわいてきます。
学生さんたちにはきっといい経験だったでしょうね。そしてそれが制作に生かされていくのでしょう。
丁度ギャラリートークの日にお邪魔したので、作家さんたちの落石を起点とした作品にかける想いも伺えて、また発見がありました。
今年も昨年に引き続きお天気に恵まれ、岬まで行ってくることができました。相変わらずの絶景!
今年の会期は11日で終わってしまいましたが、また来年も楽しみにしています。
旧無線局外観。
井出先生と高浜先生による銅の茶室も健在。だんだん渋みが増してきました。年月を経る事も作品の一部のようで、そろそろ内側を葺き替えるかな、なんてお話も。
茶室の内部。井出先生の銅版画の版。
今年のこどもたちのワークショップはぺりぺり版画だそう。今年も力作ぞろいでした。
ギャラリートークの様子。豊田市美術館の学芸員さんを迎えて。
室内と窓の外のコントラスト。
岬へ続く道。外側の大きな葉は水芭蕉。春に来てもきれいなのでしょうね。
今年も絶景。
SIRE 平成29年7月号。
夏の佐伯農場。
夏の佐伯農場、そして東一条ギャラリーでのイベントなどのお知らせです。
先日、荒川版画美術館の作品を少し入れ替えてきました。
夏は楽しいイベントがありますので、ぜひ佐伯農場へおいでくださいね~!
KiRAWAY応援ソング みんなの一本道&TomokoLIVE
8月5日(土)佐伯農場マンサードホールにて。 open18:30 start19:00 チケット2,000円(1ドリンク付き)
佐伯農場 北海道標津郡中標津町字俣落2000-2
KIRAWAY応援ソングでおなじみの、Tomokoさんのライブです。
こちらから聞けますよ!Tomokoさんの澄んだ歌声で、今すぐ歩きに行きたくなる一曲。興味のおありの方、ぜひライブへ~!
こちらは新しくなったKIRAWAY webサイト
http://kiraway.net/
佐伯農場のArt&Crafts 2017
8月6日(日)10:00~17:00
こちらも佐伯農場敷地内にて
ライブの次の日は、アートとクラフトのイベント。
牧舎のおいしいパンやカレー、飲み物と、のんびりとアートを楽しむ一日はどうですか?佐伯農場ではおなじみの、ステンドグラス作家浅沼久美子さん、イラストレーター福田元美さん、染織造形家米倉麻希さんのワークショップもとても楽しそう!美術家の宮島義清さんと農場主でクラフト作家の佐伯雅視さんの野外オブジェガイドもありますよ。
細見浩 木版画展
8月1日(火)~26日(土) am11:00~pm5:00 定休日 日、月曜日
東一条ギャラリー 春kissa room2階
066-1041北海道中標津町東一条北一丁目16番地
こちらも佐伯農場荒川版画美術館でおなじみの、細見浩先生の版画の展示です。
美術館に所蔵していた作品で、最近は展示していなかったもの中心です。販売もするそうですので、ご興味のおありの方は、ぜひ!
旧俵真布から新しく生まれ変わった春kissa roomもなかなか素敵ですよ。暑い日の一休み、あんみつ美味しかったです!
小清水小学校で教えてきました。
先日、住んでいる小清水町の小学校にて、絵の指導をさせて頂きました。
ご近所に住んでいるPTA会長の山田さんに声をかけて頂いて、小清水小学校へ。
校長先生、教頭先生、6年生の担任の先生とお話しさせていただいて、せっかくなので、牛の絵を描いてもらう事になりました。
町内の大出農場さんで子どもたちと牛の見学、そして資料の写真撮り。農村といえどなかなか近くで牛を見る機会がない子も多いようで、子どもたち、楽しそうにしていました。最後にはお手製のヨーグルトまでごちそうになり!
私の作品もしばらく校内の図書室に展示していました。
授業の日は大きい版画も教室に持ち込んで、私の自己紹介を少しさせてもらった上で、絵を描いてもらいました。
2時間×2回の授業の、私は初回の2時間だけ見させてもらいました。
一応私は中学高校の美術の教員免許は持っているのですが、小学校で教えるのは初体験ですし、まったくどんなものだか想像もつかず…こどもに教えるメソッドもスキルもない中で、とにかく、牛を見た記憶、そして手元の写真をよく見て、うまく形を描けなかったとしても、そこから新たな発見をしてもらえたらいいなあ、と思っていたのですが。
子どもたち、本当にいい絵を描くのですよねえ。びっくりしました。
私は構図や、子どもがどうしたらいいかわからないようなところを少し指導したくらいで、みんなよく見て、自分なりの牛をちゃんと描いてくれたのです。
子どもたちの好奇心と集中力はすごいですね。
絵の具を塗った完成した作品も、全部ではないのですが見せてもらいました。どの子もとても素晴らしい絵でした。
貴重な経験をさせてもらって本当にありがたいと思います。
こどもたちに興味津々の牛達。
サンフランシスコアジア美術館へ行ってきました。
先月後半、武蔵野美術大学時代の恩師、吉田亜世美先生のインスタレーション作品の設営のお手伝いに誘って頂き、アメリカ、サンフランシスコのサンフランシスコアジア美術館に行ってきました。
サンフランシスコアジア美術館での企画展示「Flower Power」展で、先生の木版画を使った桜のインスタレーションを設置するお手伝いです。
サンフランシスコアジア美術館のサイト
http://www.asianart.org/
私は途中からの参加でしたが、雁皮紙に刷った小さな美しい木版画の桜の花を、壁に描かれた桜の樹に少しずつ貼り付けていく仕事は、緊張感とワクワク感が混じりあって、とてもエキサイティングでした。そして、とても勉強になりました。
一週間しかいなかったので、完成まで見届けられず本当に残念だったのですが…。大きな舞台で活躍する先生の仕事を、間近で見ることが出来たことは本当に刺激になりました。言葉が通じない場所で、美大の現役や卒業したての若い仲間との生活や、この仕事を通しての様々な出会いも。実は初海外でしたし。
卒業してからずいぶん経つのに、こんな風に気にかけて誘って下さって、本当に嬉しかったです。
この経験を糧に、また自分の作品にも厳しく向き合っていきたいなと思いました。
先生の作品、Yedoensis 。ソメイヨシノの学名だそうです。
美しい木版画の桜の花を1枚1枚、みんなで心を込めて貼っていく、そして少しずつ満開になっていく桜の樹には、魂が籠っているようでした。
写真でうまく撮れませんでしたが、この壁の反対側には散りゆく桜の樹が、そして天井にも枝と花があるのですよ!桜のトンネルのようになっているのです。
サンフランシスコ、日本からは遠いけれど、もし見られる機会のあるかたはぜひ見てほしい…。そしてわたしも、完成した桜を見にもう一度サンフランシスコに行きたい気持ちでいっぱいです。あの桜のトンネルの中で、ゆっくり作品を味わいに!
こちらにアジア美術館の動画を貼っておきます。先生が作品について語っているところを見ることが出来ます。
Flower Power展は10月1日までです。
サンフランシスコアジア美術館の外観。大きな建物で、全体図がちゃんと撮れていませんでした…。石造りのとても素敵な建物で、常設展のアジア美術のコレクションも本当に見応えがありました。日本だけでなく、インド、中国、韓国…古い美術も新しい美術も一緒に展示されていて、とても面白い常設展でした。
宿泊させていただいた美術館のボランティアガイドさんのお宅には、日本美術に関する本が本棚にぎっしり詰まっていました。
日本の美術がこんなにも日本の外でも愛されてるんだということが、誇らしくもあり、全然知識のない自分が恥ずかしくもあり。
サンフランシスコMOMAとデ・ヤング美術館。とにかく広いし作品が大量にあって、スケールが大きい。有名な巨匠の作品がこれでもかと展示されているMOMA。デ・ヤング美術館のサマーオブラブの企画展は本当にたくさんの人であふれかえっていたし、常設展の巨匠の作品に、アフリカや各地の先住民の美術など、アメリカの歴史に根差したシリアスなコレクションも見応えがありました。どちらもお客さんがたくさんいて、美術文化がとても充実している事を感じました。
ついついスーパーで乳製品チェック。とにかく種類が豊富で、大きくて、値段も安い。これが本場か…という気持ちに。できることなら全部試したかった…。日本にはないペットボトル牛乳もあり、全体的にパッケージのデザインもかわいい!購入した牛乳はどれも美味しかったです。
食べ物にはあまり期待せずに行ったけれど、食べたものはすごく美味しかったです。安くて豊富な乳製品に、カリフォルニアのフルーツに野菜。お肉もいろんな種類があって、いちいち大きい。魚はスーパーにはあんまり種類はなかったけれど、レストランに行けば美味しいものがいろいろあるとか…。アメリカは美味しい。
サンフランシスコでびっくりしたのは、街はきれいなのに、浮浪者がとても多いこと。
そのあたりは、自己責任の国の厳しさなんだなと。
日本から出たことがなかったので、街を歩いていて、そんな浮浪者の人や、ちょっと挙動がおかしい感じの人がたくさんいて、そして当たり前ですが周りがみんな日本人ではないこと、言葉が通じないこと。最初の何日かかなり心細かったです。自分がマイノリティであるという経験をしたことがなかったなと思い知らされた気がしました。
けれど、帰る頃にはだんだんその混沌のような中に身を任せるのがすこし心地よいような気もしました。
本当にいろんな人種の、肌の色の、服装の、ありとあらゆる見た目の人達が混じりあっている場所。
そういういままでにない感覚を自分の身体で感じられて、思いきって行って来てよかったなと思いました。
サンフランシスコの街は、6月23日のPRIDEパレードに向けて、街がレインボーカラーで溢れていました。
LGBTの人たちの権利を主張する、世界中からLGBTの人達がやってくるパレード。
見逃して帰ってきたのがとても悔やまれるのですが、それを町ぐるみで応援しているということが、あー、なんだかアメリカなんだなあ!と。
レインボーカラーにライトアップされたサンフランシスコ市庁舎。
スーパーのケーキ屋さんで買ったレインボーケーキ。
見た目はすごいけど、味は美味しかったですよ。
アジア美術館にいた、インドの牛の石像。リアルで可愛くてとても良かった。
いつかアメリカの牛に出会う旅も、出来たらいいなあと思いました。
すっかり報告が遅くなってしまいましたが、こんな素晴らしい経験をさせてくださった先生、現地でお世話になった皆様、初めての海外にきもちよく送り出して下さった周りの人達、改めて、ありがとうございました!
久々の更新です。
平成29年、サイア5月号。
サイア5月号、今回の表紙は「草を巡る牛」です。
去年の5月、牛展の時に、茨城県の上野裕さんの牧場、新利根協同農学塾農場さんに訪れた時の写真を元にしました。
一年経ってしまいましたが、春に描きたいなと思い。放牧地に野ばらが薫る、素敵な牧場でした。放牧牛乳を使った手作りの黄色い発酵バター、美味しかったなあ!
上野さんのブログ「フィールド・オブ・ドリームス 乳と蜜の流れる地」
http://blog.livedoor.jp/kurumiruku2009/
白ちゃんと斜里岳。そして今後の展示予定。
春の荒川版画美術館、そしてKIRAWAY歩いてきました。
荒川版画美術館のお知らせを、改めて。
今年も荒川版画美術館での作品展示が始まっています。
荒川の岸辺に北海道に自生する可憐な花がいろいろと咲いていて、春の佐伯農場はとても美しかったです…!
今年も10月いっぱいくらいの予定でオープンしています。
レストラン牧舎も相変わらず美味しく、そしてくつろげる空間です。
近くの方も遠くの方も、ぜひ一度遊びにいらして欲しい場所です。
佐伯農場
〒088-2686 北海道標津郡中標津町字俣落2000-2
荒川版画美術館
開館時間 10時~17時
入館料無料
休館日 木曜日
レストラン牧舎
営業時間 10時~17時
定休日 木曜日
つややかなウバユリの葉と、春の荒川版画美術館
今年も向かって左側の展示室に展示させて頂きました。
岸辺のニリンソウとオオバナノエンレイソウ。
レストラン牧舎外観。
新メニューの手作りベーコンカレー。美味しかったです!
そして、念願の北根室ランチウェイKIRAWAYを歩いてきました。
北根室ランチウェイとは、佐伯農場の佐伯さん達が作った、中標津空港から美留和駅までの、71.4kmのロングトレイルです。
北根室ランチウェイwebsite
今回は、第2ステージ。開陽台から佐伯農場までの約10キロ。
とても眺めの良い道で、鳥の声を聴き、木漏れ日を中を歩くのは、とても気持ちが良かったです。
開陽台の高いところから始めるので、もっと起伏があるのかなと思っていましたが、降りたあと少し急な登りがあったくらいで、歩きやすかったです。
いつもオホーツク海側から見ている斜里岳を、常に裏側から見て歩くのもなんだか不思議でした。
いつか、71キロ全部歩いてみたい気持ちが強まりました…!
ただ自然の中を歩く、という事がいかに身体と心の感覚をフル稼働する事なのかという事を、久しぶりに感じたような気がします。
最高のリフレッシュですね。
牧場の敷地内や、牧草地の脇を通るところもあるので、途中の足の消毒ポイントでは必ず靴の裏の消毒を!
スタート地点の開陽台。あの山の向こうまで、歩いて行けるんだな…!という気持ちに。でも今回は佐伯農場まで。
山と牧草地と空のコントラスト!美しかったです。
まだ葉が出きっていない、新緑のKIRAWAYでした。