ご報告がすっかり遅くなってしまいましたが、Gallery Retara での、2+2北海道・光州美術交流展2020 無事に終了致しました。
コロナ禍で韓国の作家さんは来られず、シンポジウムも中止となりましたが、韓国作家さんの作品はできる範囲で送ってもらう形で無事開催されました。
私の参加した第一期。
私の作品。トビウ芸術祭に引き続き、新作の「904全身図」です
一緒に飾っていた「388横臥図」。実は「904」の母牛でした。下あごの感じがちょっと似てるかも。
藤井忠行さんの作品、「数型」。鷹栖町のアトリエの木を使った作品。
ギャラリーの中に森が現れたかのような存在感でした。図らずも私の作品と向かい合って、どちらも木を用いた作品という事になりました。
cheon Young-rok (チョン・ヨンロク)さんの作品「幸せな夢に染まる」。
韓紙を使った作品。紙を重ねて、カラフルなドットが打たれています。
Cho Sun-A (チョ・スンエ)さんの作品。「私、私に出会う」。
韓紙に彩色、日本でいう日本画と近い技法でしょうか。ご本人が来れず、作品もプリントでしたが、雰囲気のある植物の絵でした。
こうして並べてみると、不思議と二つの場所のカラーが出ている感じがして、不思議ですね。
光州作家さんの作品のお話を、いつか直接伺う事ができればいいなと思います。
そして、自分の作品の引き上げの時に、第2期も拝見してきました。
谷口明志さんの作品、「Untitled (インスタレーション)」。
塗られた板と、壁に立てかけられた金属棒と、描かれた影、また窓際に置かれていたため実際の影も床に映るので、不思議な空間にいざなわれるような作品でした。
小林麻美さん「ギフト~贈り物の中身はもうわかっている~」キャンバスに油彩、アクリル。
豆腐のようなチーズのような物体の上に寝転がる少女、その上にリボンのような膜がかかっているようなイメージ。
柔らかいようでいて緊張感のある不思議な絵でした。
Choi Chul(チョイ・チュル)さんの作品。「アリラン2020」「華やかな外出」「気分の良い日」 印画紙にデジタルプリント。
カラフルで不思議な模様だな、と思ってちかづいてみると見覚えのある図像です。
「花札」は日本から韓国に渡って、韓国の伝統的な遊びとして根付いているとか。
現代的なテーマと懐かしいようなイメージを混在させた作品。
Seong Eu-gene (ソン・ユジン)さんの作品 Intro COVID-19 十長生-空を遊泳する亀 写真/十長生-コロナ「時価隔離」 映像作品。
絵と写真を組み合わせた映像作品。これもまた実物の絵が見られなくて残念でしたが…。
写真はマスク姿の作家さんのセルフポートレートだったり、韓国の長生きの象徴「十長生」と、コロナ禍の世界を映した作品。
つたない写真で申し訳ありませんでしたが、すべての作家さんの作品の紹介でした。
全体を通じて、作家さんはそれぞれ個々に活動しているのに北海道、光州それぞれのカラーがあるのが不思議でしたね。
コロナ禍でままならない中、この展示を実現されたGallery Retaraの吉田さん、展示の事を取り仕切ってくださった泉さんには感謝しかありません。
2013年に初めてRetaraで展示をした時から、継続して発表して来れて、またこうして大事な企画展に呼んでくださった事、そしてこの場所で作品を展示する事で、いつも見て下さる方々がいらっしゃることをつくづくありがたく感じました。
またすこしずつでも成長して、Retaraに戻って来れるよう、精進したいと思います。
光州にもいつか絶対行ってみたい!