つくる、くちる、つくる、
落石計画 井出創太郎+高浜利也
網走市立美術館で開催中です。
武蔵野美大在学中の恩師であるお二人の展示が網走美術館で!
毎年根室の落石岬旧落石無線送信所で開催されているアートイベント、落石計画。
去年落石で展示されていた作品を網走美術館で展示する試みです。
銅版という素材、腐食させるという工程、そして落石という場所の、全て腐食させるような気象条件、そしてあの空間。
それらを通して2人の銅版画家がそれぞれ真摯に取り組んだ作品が、網走美術館の展示室で不思議に響きあい、影響しあっているのです。
先日もう一度じっくり見てきましたが、美術館の空間にいながら、不思議とあの落石のひんやりと湿気を含んだ空気を思い出し、植物と腐食した銅の緑に覆われた、はるか未来の旧無線局に思いを馳せる時間になりました。
私も少しだけ展示のお手伝いをさせてもらいましたが、とても勉強になりましたし、卒業してからも何かとお世話になっていた高浜先生のお手伝いが出来てとても嬉しかった!
会期は3月1日から3月31日まで。あと一週間です。
お近くの方はぜひに!
井出先生の廃銅板の作品越しに。
井出先生の作品。手前が落石の茶室で使っているような、石膏キューブに植物のモチーフの銅版画を積み上げた「pircer d’ amor bush <蘭塔婆>」。
高浜先生の作品。雁皮紙のしっとりとした質感が、苔のようで不思議です「朽ちる家/落石3」。作品を貼るのを少しお手伝いさせていただきました。
今までの落石計画の関連資料のアーカイブもあります。
3月31日までです!
SIRE平成31年1月号。
チャリティーポストカード売り上げの寄付、そしてみやぎチャレンジプロジェクトのお知らせ。
またしてもすっかりご報告が遅くなってしまったのですが、
先日、2018年分のポストカードの売り上げの3割 102,555円と、先日の札幌での個展での販売分 42,600円を、
赤い羽根共同募金みやぎチャレンジプロジェクトを通じて、
NPO法人移動支援Rera に寄付致しました。
昨年からまたたくさんの方にご購入いただきまして、たくさん寄付をすることができました。
買って下さった皆様、本当にありがとうございました!
毎年ご紹介していますが、まずはみやぎチャレンジプロジェクトの説明を。
集まった寄付の額に応じて、赤い羽根共同募金からの寄付が上乗せされる、マッチング寄付のプロジェクトです。
専用の振込用紙か、サイトからクレジットカードでも寄付ができます。
100万円集まれば、最大80万プラスになります。
領収書をもらえば、申告の時に控除の対象になりますよ(私も去年の分の領収書で今年の申告で少し控除してもらいました。)
期日は3月末までです。
http://akaihane-miyagi.or.jp/challenge/org02
わかりやすいReraのフェイスブックページから文章を引用しますね。
①寄付先は赤い羽根→受け取りは“全額”移動支援Rera
通常の「赤い羽根」は、共同募金会宛に寄付をして、集まった寄付を共同募金会が選んだ贈り先に分配します。
この「みやぎチャレンジプロジェクト」は、始めから寄付者が贈り先を指定することのできる「指定寄付」なのです。
よく「大きいところに寄付をしてもどこに分配されるかわかりにくい」という不安の声が聞こえることがありますが、“指定寄付”とすることでその不安が解消されます。
また、共同募金会は指定された公益団体であるため、
寄付をした個人や法人が後で税金還付などの優遇措置を受けられるようになるのも寄付者側の利点です。
②額に応じて共同募金会から寄付が上乗せされる『マッチング寄付』
「みやぎチャレンジプロジェクト」参加団体はそれぞれ目標金額を設定しています。
集まった寄付額に応じて、共同募金会から寄付金が上乗せしていただける仕組みになっています。
たとえば、移動支援Reraの目標額100万円が集まった場合、共同募金会からのマッチング寄付額は80万円。倍近くの金額となってレラのもとに届きます。
マッチング寄付の元手となる寄付金は、共同募金会そのものに寄せられた個人や企業からの善意のお金です。
③3月末までの限定キャンペーン
「みやぎチャレンジプロジェクト」の団体への指定寄付は、3月を過ぎると無効になります。
4月以降の赤い羽根の寄付は、「宮城県共同募金会への寄付」になります。
(応援している団体には届きませんが、税制優遇は同じく受けることができます。)
4月以降の団体への寄付は、団体宛に直接していただきますようお願いいたします。
※今年は3月末が日曜日なので、正確には3月29日(金)までに送金いただけないと4月扱いになってしまいますのでご注意ください!
以上引用終わり
東日本大震災から8年。最近のReraですが、いままでどおりの活動も続けつつ、新しい事にもチャレンジしています。
お出かけ送迎イベントや、Rera農園など、いつも困っている人たちを間近で見てきたからこその、問題解決のアプローチだと思います。
去年は
チャンピオン・オブ・チェンジ日本大賞に代表の村島さんが選ばれたりと、長い事継続して石巻で活動してきた事が、徐々に認められてきた感じがしますね!
そして移動支援ハンドブック。
本当に災害が多い今日この頃、実際に自分の身近で何か起こったとき、移動の問題をどう解決していくか。ノウハウや起こりうる問題などが漫画や資料で分かりやすく描かれています。
Reraさんに問い合わせると送ってもらえますので、災害時の福祉に興味のある方は、ぜひ取り寄せてみてはいかがでしょうか。
これにReraの活動のノウハウがみっちり詰め込まれていて、いざ移動支援が必要となったとき、とても助けられると思います!
以下、最近の活動をまとめた「かぜのたより」を載せますね。
今後とも、応援していきます!
引き続き、チャリティーポストカードの販売も行っています。ご購入ご希望の方は、メールを頂ければ発送します。
第一弾
http://usinotumuji.blog28.fc2.com/blog-entry-146.html
第二弾
http://usinotumuji.blog28.fc2.com/blog-entry-248.html
第三弾
http://usinotumuji.blog28.fc2.com/blog-entry-334.html
第四弾
http://usinotumuji.blog28.fc2.com/blog-entry-444.html
道銀芸術文化奨励賞受賞記念展、終了しました。
すっかりご報告が遅くなりました。
2月24日、第28回道銀芸術文化奨励賞 受賞記念 冨田美穂展ー反芻のかたちー 無事終了致しました。
会期中、なんとのべ約1380人ほどの方が会場に来て下さいました。
私が会場に居たのは3日間と半日ほどでしたが、本当にたくさんの方が来て下さって、嬉しい驚きでした。
皆さん、本当に熱心に楽しそうに作品を見て下さって。ご自身の牛の思い出や関わりを聞かせて下さる方も何人もいらして。
ああ、がんばって制作してきてよかったなあと改めて思うことができた時間でした。
22日には授賞式もありました。
緊張しましたが、晴れの舞台に立ててうれしかったですし、審査員の方々や来賓の方にもご挨拶できました。
授賞式の挨拶は緊張しすぎてしどろもどろでしたが。ここまで続けてこられて、こんな素晴らしい賞まで頂けたのは、近くから遠くから励まし応援してくれる皆さんに出会えたおかげでしかないよなあとしみじみ思います。
制作を続けていくという事は大変な事も多々ありますが、それでも皆さんが支えてくれたからやってこられました。
このブログを読んでくれている方も。
皆さん本当にありがとうございます。心から!
これからもっといい作品を作るべく、頑張ります。
そして最後になりましたが、今回の展示を助けて下さった道銀文化財団の皆様、素晴らしい展示にできたこと、本当に感謝しています!
以下展示風景の写真です。
今回のサブタイトルが「反芻のかたち」という事で、牛のもぐもぐする音が聞こえるような作品セレクトをしてみました。
続けてきて作品がたまってくるとこんな事もできて楽しいですね。
もぐもぐ。一番左が新作です。
細長い展示室です。
サイアの表紙から、どちらもちょっと古い作品ですが、反芻しているものを。
一番奥に飾った白ちゃん、けっこう人気でした!
一日一牛も反芻多めです。