チャリティーポストカードセット第3弾、作りました!
今までと同じ、サイアの表紙原画を使わせていただきました。
今回も5枚セット1000円プラス送料で販売致します。
ご希望の方はメールフォームからメールをいただければと思います。よろしくお願い致します~。
中標津町の俵真布では先日の個展から引き続き、販売していただいています。
「母子」
「ギャラクシー」
「仲良し若牛」
「年寄り牛の瞳」
「牛乳への道」
第一弾、第二弾のチャリティーポストカードも引き続き販売中です。
第一弾
http://usinotumuji.blog28.fc2.com/blog-entry-146.html
第二弾
http://usinotumuji.blog28.fc2.com/blog-entry-248.html
今回も、売り上げの一部を今も石巻で活動する移動支援Reraに寄付させていただきます。
2015年分の寄付を、9月に振り込ませていただきました。合計40,710円です。
お買い上げくださった皆様、ありがとうございました!
10月からの売り上げぶんは、年末までにまた寄付させていただきますね。
最近はめっきり東日本大震災のニュースも聞かなくなってしまいましたね。
日々変わりゆく状況の中、変わらず存在する移動困難な方々の為にReraはまだまだ活動しています。
震災から丸4年半経つ中で、やっと復興住宅ができ始め(本当にやっと、ですね)、仮設住宅から移る方が増えてきたそうです。
しかし、「復興住宅に移ったから復興」というわけではもちろんないのですね。急いで作った住宅ですから、家そのものはできていても道路や交通機関はまだまだ未整備だそうです。
移ったら移ったで、いままで仮設で築いた人間関係も断ち切られてしまって、また別の問題も生まれているようです。
復興と一口に言っても、元々Reraの利用者さんは、お年寄りや身体の不自由な方が中心なので、問題は少しずつ形を変えながらも、簡単には解決しないもののようです。
Reraのfacebookページ
https://www.facebook.com/ishinomaki.rera/
(最新の情報はこちら。facebookに登録していなくても見ることができます。)
Reraのホームページ。
http://www.npo-rera.org/
Reraのブログ。
http://ameblo.jp/npo-rera/
忙しくて更新がなかなか手が回らないようですが、石巻で活動するReraの利用者さんたちがどのような状況に置かれているか、丁寧に書かれていますので、ぜひご一読下さい。
Rera支援金受付口座
ゆうちょ銀行:郵便振替口座
口座記号番号:02210-2-135625
口座名称:特定非営利活動法人移動支援Rera
そして、9月に起きた北関東豪雨被害。もうすっかり報道されなくなってしまいました。
発災の後、Reraの東日本大震災の経験から何かできる事はないかと常総市へと出向いたそうです。
そこで、数千台の車が水没してしまって、どこにも行けず困っている被災者の方がたくさんいる、どうしたらいいかとの相談を受け、常総市での移動支援の組織の立ち上げをReraでお手伝いしたそうです。今も交代でReraメンバーが常総入りしているとか。
こうして、4年半の地道な活動が他の災害でも生かされるというのは、本当に今まで活動してきた財産ですし、ぜひこの経験が引き継がれるように、これからも必要とされる限りReraには頑張ってほしい、応援していきたいなと改めて思いました。
ちなみに常総市は今も全然ボランティアの人手が足りていないとの事でした。離れた場所にいると、もうすっかり元にもどったような気がして忘れてしまいがちですが、あれだけの被害ですからこちらも復興までしばらく時間がかかる事でしょう。
常総市の移動支援を行っている団体
たすけあいセンターjuntosのfacebookページ
https://www.facebook.com/JUNTOScommons/
jyuntosへの寄付はこちらのページに詳しいです。
http://www.npocommons.org/topics/juntos.html
話はちょっと変わりますが、10月、わが小清水町も台風の被害に遭いました。
まさかとは思ったのですが、家の近所を流れる止別川が溢れてしまったのです。畑を川の一部として、轟々と流れる川を目の当たりにして、いままで映像でしか見た事のなかった、「水の恐ろしさ」を実感しました。
幸い人的な被害はなかったようですが、備えは万全にしておこうと思わされた出来事でした。
小品展、終了しました。板目、木口など木版画技法の説明も。
東一条ギャラリーでの、冨田美穂小品展、終了しました。
短い会期の間に、本当にたくさんの方にお越しいただきました。ありがとうございました!
今回は木口木版の刷りのデモンストレーションや、ワークショップなど新しい試みも行い、私としても大変勉強になりました。
会場の写真のあとに、刷りのデモンストレーションの捕捉も上げますので、ちょっと長くなりますが興味のある方は最後までご覧になってみて下さい。
会場の様子。
新作の「946」。
DMに使用した「サンちゃん2015」
一日一牛。
素敵な額をいただいたので、年賀状を入れてみました。
酪農ジャーナルさんの連載も、額に入れて飾らせていただきました。
せっかくなので、全共のポスターも。
ポストカードも種類が増えました。
そして、今回は木口木版画の刷りのデモンストレーションを行いました。
その時の様子を、下記の東一条ギャラリーさんのブログで紹介していただいています。
http://e1gallery.blog129.fc2.com/blog-entry-617.html
展示をすると、よくどうやって作っているのですか?と質問されるのですが、なかなかうまく説明することもできないので、今回は実演をさせていただく事にしました。
皆さんの前で説明させてもらった事で私の中でもちゃんと言葉にして整理する事ができて、とても勉強になりました。
まず私の作品といえば大きな牛の版画だと思うのですが、それは「板目木版画」といつもキャプションには書いています。
今回の展示で言えば「946」です。
なぜあえて「板目」と表記するかと言うと、私の作品には同じ木版画でも「板目」と「木口」と「水性板目」の技法的には3種類あるからです。
「946」の版木。板目木版画。表面に墨とニスを塗って黒くしてあります。
「サンちゃん2015」の版木。木口木版画。表面に墨を塗って黒くして彫っていきます。
こうして版木を見るとわかると思うのですが、板目の版画は木の板目、地面に対して木を垂直に切った面を彫っています。いわゆる、普通のベニヤ板や棚板などに使うのと同じです。ちなみにこの版木は木版画用に作ってあるシナベニヤです。
それに対して木口木版画は、木を水平に切った面、年輪がそのまま見える輪切りの面をつやつやになるまで磨いてから彫っています。こちらは柘植の木。櫛などに使う堅い木です。
何が違うのかと言うと、木の堅さと、大きさです。
板目はベニヤ板なので、大きな作品も作る事ができます。
木口はとても堅いので、緻密な表現が可能ですし、版木もへたらないのでたくさんの数刷る事ができます。そのかわり、板目のような大きな作品を作るのは難しいです。板目のシナはやはり柘植の木口に比べるととても柔らかい素材と言えるので、木口ほど細かい表現はできませんし、版木も摩耗が早いです。
表面を黒く塗ってあるのは、黒い面に彫ったところに木の色が出るので、黒いインクで刷った時のイメージで彫り進めていく事ができるからです。
私の場合は、単純に小さい作品は木口、大きな作品は板目と使い分けていますが、大きな板目の牛を作るヒントになったのは、木口の授業で油性の雁皮刷りの技術を学んだ事でした。
使う道具も違ってきますので、以下に写真を載せます。
板目木版画で私が使う道具。彫りには彫刻刀、特に三角刀を使って毛を彫っていきます。鼻や目の周りなど、毛の生えていないところには小さな浅丸刀を使います。
刷りにはかなりの力を要しますので、大きいボールバレンを使っています。
木口木版画に使う道具。一番違うのは、彫りに彫刻刀ではなくビュランという道具を使う事です。
銅版画のエングレーヴィングという技法で使用するビュラン。金属である銅板を直接彫れる道具ですから、かなり堅いものでも彫れるわけですね。
私は牛しか彫っていないし、背景を落としてしまいますが、本来はビュランの線の細密なタッチで漆黒の画面に白い線を起こしていく、非常に幻想的な表現の多い技法です。ぜひ私以外の作家さんの作品も見てほしいです。
木口の版木をたとえば三角刀で彫る事もできなくはないですが、すぐに刃先がダメになってしまうでしょう。
逆にビュランでシナベニヤを彫ると、めくれてしまってうまく彫ることができません。
ビュランと、版木と、刷った雁皮紙。
ビュランの刃先。
違いは木と刀ですが、私の場合共通するところもあります。
それはインクと紙です。木口木版画を刷るのには、繊細な彫りが埋まってしまわないように、硬いインクを薄く丁寧に版木に重ねていく必要があります。そこで、非常に堅く粘りがあり乾きにくいインクであるリトグラフ(石版画)用の製版インクと、銅版画用のインクを混ぜて使います。
そして、厚手の紙にそのまま刷る事もできなくはないのですが、よほど力とコツを知らないと、バレンでこする時に、紙がすべってしまってうまく刷れません。
そこで、雁皮紙という非常に薄い和紙に刷ります。雁皮紙ほど薄くて丈夫な紙であれば、インクに紙がしっかりと密着して、ずれずに刷る事ができます。
雁皮紙に刷ったものを、厚手の版画用紙などに張り付けて、完成となります。
946を刷った雁皮紙。
刷った雁皮紙を水張りした和紙(麻紙)に貼り込みます。
学生時代に、「木版画で牛を作る」というテーマを見つけたばかりであった私には、この木口の雁皮刷りの技法が大いに参考になりました。
実物大の牛を作りたかったので、版木はシナベニヤにして、刷りについては木口のやり方を応用する事で、繊細な彫りで大きな作品を作る事が可能になりました。
もちろん、先生方や助手さんたちにたくさん相談に乗っていただいて、試行錯誤の末たどりついた技法であると言えます。
板目の大きい作品は、とにかくバレンでの刷りが大変なのと、雁皮紙を大きな和紙に貼り付けるのもなかなかの大仕事であります。
これもいつの日か記録にとって説明できればいいですね。
あとは、最近では「ナラちゃん」や「785」「青チョッキの白ちゃん」などの、カラーの木版画はまた違った技法になるのです。
板目の版木と彫刻刀というのは変わりませんが、刷りが絵の具と水を使います。いわゆる「浮世絵」に通じる技法です。
いままで説明した「板目」「木口」はどちらも油性のインクを使うので、これまた全然道具が違ってきてしまうのですね。
長くなるので、こちらはまた別の機会に説明しようと思います。
慣れない説明はたして伝わったでしょうか…。また実演などして直接説明する機会も作れたらと思います。
いやー木版画って奥が深いですね。最後まで読んでくださった方、ありがとうございます!
小品展、14日からです!
東一条ギャラリーでの小品展、いよいよ明後日14日からです。
やっと新作を仕上げ、搬入してきました。
一度ご覧になった作品が多いかもしれませんが、お近くの方はぜひおいで下さい。
私は土曜日、月曜日にギャラリーに居る予定です。
23日13時からは、木口木版画の刷りの実演もあります。
よろしくお願いいたします~。
冨田美穂小品展
2015年11月14.15.16.21.22.23日
am11:00~pm5:30(最終日は4時まで)
東一条ギャラリー
〒086-1041北海道標津郡中標津町東1条北1丁目16番地(俵真布2階)
tel:0153-74-9110 090-2872-3043(浅沼)
新作版画の若牛パンダちゃん。版画は横顔です~。お楽しみに。
「月の森 冬支度」イベントに参加します。
今週末の11月7,8日、標茶町虹別で行われる「月の森 冬支度」というイベントに少しですが作品を展示させていただく予定でいます。
夏に旭川のTuna-kaiと12人の作家たち展に展示させてもらった作品のうちの一部です。他にもトナカイ展参加作家さんの作品が展示されるようですよ!
場所も、手作りクレヨン工房Tuna-kaiさんの横にある旧中虹別小学校です。
とても素敵なイベントのようなので、お近くの方はぜひ遊びに行ってみてはいかがでしょうか。
私は自分の展示の準備で行けそうになく…残念です。
ワークショップの内容など詳しくはPANAPANAさんのブログをどうぞ。
http://panapana87.com/blog/event/7520/
おまけつむじ ある日のヒトコマ。これに効果音をつけるとしたら「ゴゴゴゴゴ…」という感じでしょうか。鶴はただ散歩みたいに気軽にうろうろしてる感じでしたが、けっこう大きいですよね。(遠くから見たのを思い出して描いたので鶴の造形が正確でないのはご容赦ください)。