奥にある青い建物です!入り口は裏側です。
長野県朝日村にあるギャラリー、BLUE HOUSE STUDIO さんでの展示「冨田美穂 牛木版画展」が3月29日から始まりました。
初日にはギャラリートークを開催し、BLUE HOUSE STUDIOの宇賀神拓也さんと、佐伯農場の佐伯雅視さんと3人でお話させて頂きました。 本当に近くから遠くから、たくさんの方々にお越しいただきました。 来て下さった皆様、本当にありがとうございました! 本当はおひとりおひとりともう少しゆっくりお話しできたらよかったです。
木でできた引き戸を引くとギャラリーがあります
展示風景
立派な梁。建物の歴史を感じます。
新作2点あります
新作「母なる乳Ⅱ」
新作「1765」
うしーる、ポストカードに加え、佐伯農場グッズも販売しています!
いつも荒川版画美術館でお世話になっている、佐伯農場の佐伯さんと、宇賀神さんが北根室ランチウェイを通じて知り合っていた、という縁で宇賀神さんに私の作品を知って頂き、今回の展示が実現しました。 学生の頃登山でよく行っていたいた長野県ではありましたが、ずいぶん時間も経ちましたし全く土地勘も無いに等しく。 せっかくお誘い頂いたから、という事でどんなところかわからないまま作品を送りました。
塩尻駅まで宇賀神さんに迎えに来ていただき、朝日村へ。 見慣れない果樹や葉物野菜の畑が深い山々の懐に広がっている風景。 朝日村は鎖川という川の流れる、周りを山に囲まれた場所でした。 朝日村に移住した写真家、宇賀神さんが3年前に始めたBLUE HOUSE STUDIO。 古い民家を改装して、ギャラリースペースと暗室スタジオ、宿泊できる居住スペースがあります。 ギャラリーがある棟は、特別立派ないわゆる古民家、という感じではないですが、長く普通の人がここに暮らした気配があり。でも上を見上げれば天井を抜いて見える黒光りする立派すぎる梁が、この場所の歴史を静かに主張しています。 宇賀神さんと佐伯さんに手伝ってもらい壁に作品を飾ってあらためてその場所で牛たちを眺めれば、きれいな白壁と天井の黒い梁にとてもしっくりきていて、この場所で展示出来て良かったなとしみじみ思いました。 宇賀神さんやギャラリーに来て下さった地元の方、移住してきた方とたくさんお話させて頂き、その土地の風土、歴史、文化が自分の住んでいる場所とは全然ちがっているという、考えてみたら当たり前の事実に改めて気づかされました。 こんな風に、都市じゃない、ローカルな場所の一つ一つに知らないだけで宝物が隠れているんだとしたら。 そして宇賀神さんを中心にその場所を大事にし、また掘り起こす面白い人たちが集まるこのBLUE HOUSE STUDIOのコミュニティが本当に心地よく、興味深く。 みなさんとお話する中で、いろいろなことを教えて頂き、考える機会を頂きました。 ほぼとんぼ返りになってしまったので、今度はもっとゆっくり木工館に通うなどして滞在したいです。 宇賀神さんが作ったお米や、皆さんが作って下さった土地のものを利用した料理や、村のお蕎麦屋さん、そして水道水まで!本当に美味しかった…! 長野、遠いな~なんて思っていた方、私の展示の時じゃなくても、ぜひ一度朝日村のBLUE HOUSE STUDIOを訪れてみてほしいです。 展覧会は4月13日まで。無休です。
宇賀神さん、お手伝いしてくださる皆さん、どうか最終日までよろしくお願い致します。
冨田美穂 牛木版画展
2025年 3月29日(土)~4月13日(日) 10:00ー17:30
作家在廊日 3月29日(土)
入場無料、予約不要
BLUE HOUSE STUDIO
390-1103 長野県東筑摩郡朝日村針尾1037-6
お問合せ 080-2252-6061
ギャラリーの前を流れる鎖川、春はこれからですね