北海道ニセコ町有島記念館、KIYOE GALLERY ARISHIMAでの個展、冨田美穂木版画展ーうしのやまびこー 11月3日無事に会期終了致しました。
町内から遠方から、たくさんの方にお越し頂きました。
私はほとんど会場に居られず残念でしたが、来て下さったすべての皆様に、心から感謝致します!温かいメッセージを残して下さった方々も、とても嬉しかったです。
住んでいる場所がニセコとはほぼ北海道の対角線上であることもあり、恥ずかしながらニセコってスキー場がにぎわってる場所だよねというイメージくらいしかありませんでした。
でも実際に滞在してみると、あの美しい羊蹄山の眺めと、有島記念館のような文化施設、農業、ニセコの持つ場所の力を強く感じました。
人が集って来るのもわかる気がします。
有島武郎について、実は恥ずかしながら著作を読んだことがなく、常設展示で有島武郎の人生について知ると同時に著作も少し読んでみました。
明治に裕福な家庭に生まれ、幼少期から最先端の教育を受け、アメリカに留学し、北大の教授になった後、文学者として日本の文学史に名を残した有島武郎。
彼は亡くなる前に、彼の父から受け継いだ有島の農地を、小作人に開放します。
その土地が、今の有島記念館が建つ一帯の「有島」なんだそうです。
有島武郎の事を考えるとき、学ぶこと、自分で考えることを手放さない事を、改めて自分に問いかける必要があると感じます。
今、この時代、また注目されてしかるべき作家ではないでしょうか。
「生まれいづる悩み」のモデルになった岩内の木田金次郎の美術館も行ってみたかったんですが、タイミング合わずで、次回の楽しみにとっておきたいと思います。
最後になりましたが、何度もニセコに誘って下さり、精力的にこの展示の企画、運営を担ってくださったKIYOE GALLERYの細川清映さん。
そして展示中大変お世話になった有島記念館の皆様。
本当にありがとうございました!またいつかニセコに戻って来れる日を楽しみにしています。



