つくる、くちる、つくる、 落石計画 井出創太郎+高浜利也 網走市立美術館で開催中です。

つくる、くちる、つくる、
落石計画 井出創太郎+高浜利也
網走市立美術館で開催中です。
武蔵野美大在学中の恩師であるお二人の展示が網走美術館で!
毎年根室の落石岬旧落石無線送信所で開催されているアートイベント、落石計画。
去年落石で展示されていた作品を網走美術館で展示する試みです。
銅版という素材、腐食させるという工程、そして落石という場所の、全て腐食させるような気象条件、そしてあの空間。
それらを通して2人の銅版画家がそれぞれ真摯に取り組んだ作品が、網走美術館の展示室で不思議に響きあい、影響しあっているのです。
先日もう一度じっくり見てきましたが、美術館の空間にいながら、不思議とあの落石のひんやりと湿気を含んだ空気を思い出し、植物と腐食した銅の緑に覆われた、はるか未来の旧無線局に思いを馳せる時間になりました。
私も少しだけ展示のお手伝いをさせてもらいましたが、とても勉強になりましたし、卒業してからも何かとお世話になっていた高浜先生のお手伝いが出来てとても嬉しかった!
会期は3月1日から3月31日まで。あと一週間です。
お近くの方はぜひに!

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井出先生の廃銅板の作品越しに。

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井出先生の作品。手前が落石の茶室で使っているような、石膏キューブに植物のモチーフの銅版画を積み上げた「pircer d’ amor bush <蘭塔婆>」。

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高浜先生の作品。雁皮紙のしっとりとした質感が、苔のようで不思議です「朽ちる家/落石3」。作品を貼るのを少しお手伝いさせていただきました。

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今までの落石計画の関連資料のアーカイブもあります。

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3月31日までです!

今年も行ってきました。落石計画、第10期。

今年も根室の落石岬旧落石無線局(現 池田良二スタジオ)まで、落石計画を見に行ってきました。
落石計画サイト
 http://www.ochiishikeikaku.com/top/top.html

毎年おなじみになってきました、武蔵野美大時代の恩師の池田良二先生、高浜利也先生、井出創太郎先生たちが中心になって行われているアートイベントです。
今年は節目の10期(10年目!)という事で、クロニクル2008-2020 -痕跡と展開ー というタイトルで、10年間の間落石計画に関わった若いアーティストの作品が展示されていました。
先生方も含めて70人余りの作品が、小品とはいえずらりと並べられていて、いつもとはまた違った見応えがありました。
そして、こんなにもたくさんの方がいままで関わってきたのだなあという感慨もわいてきます。
学生さんたちにはきっといい経験だったでしょうね。そしてそれが制作に生かされていくのでしょう。
丁度ギャラリートークの日にお邪魔したので、作家さんたちの落石を起点とした作品にかける想いも伺えて、また発見がありました。
今年も昨年に引き続きお天気に恵まれ、岬まで行ってくることができました。相変わらずの絶景!
今年の会期は11日で終わってしまいましたが、また来年も楽しみにしています。


旧無線局外観。

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井出先生と高浜先生による銅の茶室も健在。だんだん渋みが増してきました。年月を経る事も作品の一部のようで、そろそろ内側を葺き替えるかな、なんてお話も。

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茶室の内部。井出先生の銅版画の版。

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今年のこどもたちのワークショップはぺりぺり版画だそう。今年も力作ぞろいでした。

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ギャラリートークの様子。豊田市美術館の学芸員さんを迎えて。

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室内と窓の外のコントラスト。

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岬へ続く道。外側の大きな葉は水芭蕉。春に来てもきれいなのでしょうね。

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今年も絶景。

小清水小学校で教えてきました。

先日、住んでいる小清水町の小学校にて、絵の指導をさせて頂きました。
ご近所に住んでいるPTA会長の山田さんに声をかけて頂いて、小清水小学校へ。
校長先生、教頭先生、6年生の担任の先生とお話しさせていただいて、せっかくなので、牛の絵を描いてもらう事になりました。
町内の大出農場さんで子どもたちと牛の見学、そして資料の写真撮り。農村といえどなかなか近くで牛を見る機会がない子も多いようで、子どもたち、楽しそうにしていました。最後にはお手製のヨーグルトまでごちそうになり!
私の作品もしばらく校内の図書室に展示していました。

授業の日は大きい版画も教室に持ち込んで、私の自己紹介を少しさせてもらった上で、絵を描いてもらいました。
2時間×2回の授業の、私は初回の2時間だけ見させてもらいました。
一応私は中学高校の美術の教員免許は持っているのですが、小学校で教えるのは初体験ですし、まったくどんなものだか想像もつかず…こどもに教えるメソッドもスキルもない中で、とにかく、牛を見た記憶、そして手元の写真をよく見て、うまく形を描けなかったとしても、そこから新たな発見をしてもらえたらいいなあ、と思っていたのですが。
子どもたち、本当にいい絵を描くのですよねえ。びっくりしました。
私は構図や、子どもがどうしたらいいかわからないようなところを少し指導したくらいで、みんなよく見て、自分なりの牛をちゃんと描いてくれたのです。
子どもたちの好奇心と集中力はすごいですね。
絵の具を塗った完成した作品も、全部ではないのですが見せてもらいました。どの子もとても素晴らしい絵でした。
貴重な経験をさせてもらって本当にありがたいと思います。

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こどもたちに興味津々の牛達。

サンフランシスコアジア美術館へ行ってきました。

先月後半、武蔵野美術大学時代の恩師、吉田亜世美先生のインスタレーション作品の設営のお手伝いに誘って頂き、アメリカ、サンフランシスコのサンフランシスコアジア美術館に行ってきました。
サンフランシスコアジア美術館での企画展示「Flower Power」展で、先生の木版画を使った桜のインスタレーションを設置するお手伝いです。
サンフランシスコアジア美術館のサイト 
http://www.asianart.org/

私は途中からの参加でしたが、雁皮紙に刷った小さな美しい木版画の桜の花を、壁に描かれた桜の樹に少しずつ貼り付けていく仕事は、緊張感とワクワク感が混じりあって、とてもエキサイティングでした。そして、とても勉強になりました。
一週間しかいなかったので、完成まで見届けられず本当に残念だったのですが…。大きな舞台で活躍する先生の仕事を、間近で見ることが出来たことは本当に刺激になりました。言葉が通じない場所で、美大の現役や卒業したての若い仲間との生活や、この仕事を通しての様々な出会いも。実は初海外でしたし。
卒業してからずいぶん経つのに、こんな風に気にかけて誘って下さって、本当に嬉しかったです。
この経験を糧に、また自分の作品にも厳しく向き合っていきたいなと思いました。

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先生の作品、Yedoensis 。ソメイヨシノの学名だそうです。
美しい木版画の桜の花を1枚1枚、みんなで心を込めて貼っていく、そして少しずつ満開になっていく桜の樹には、魂が籠っているようでした。
写真でうまく撮れませんでしたが、この壁の反対側には散りゆく桜の樹が、そして天井にも枝と花があるのですよ!桜のトンネルのようになっているのです。
サンフランシスコ、日本からは遠いけれど、もし見られる機会のあるかたはぜひ見てほしい…。そしてわたしも、完成した桜を見にもう一度サンフランシスコに行きたい気持ちでいっぱいです。あの桜のトンネルの中で、ゆっくり作品を味わいに!
こちらにアジア美術館の動画を貼っておきます。先生が作品について語っているところを見ることが出来ます。
Flower Power展は10月1日までです。


サンフランシスコアジア美術館の外観。大きな建物で、全体図がちゃんと撮れていませんでした…。石造りのとても素敵な建物で、常設展のアジア美術のコレクションも本当に見応えがありました。日本だけでなく、インド、中国、韓国…古い美術も新しい美術も一緒に展示されていて、とても面白い常設展でした。
宿泊させていただいた美術館のボランティアガイドさんのお宅には、日本美術に関する本が本棚にぎっしり詰まっていました。
日本の美術がこんなにも日本の外でも愛されてるんだということが、誇らしくもあり、全然知識のない自分が恥ずかしくもあり。


サンフランシスコMOMAとデ・ヤング美術館。とにかく広いし作品が大量にあって、スケールが大きい。有名な巨匠の作品がこれでもかと展示されているMOMA。デ・ヤング美術館のサマーオブラブの企画展は本当にたくさんの人であふれかえっていたし、常設展の巨匠の作品に、アフリカや各地の先住民の美術など、アメリカの歴史に根差したシリアスなコレクションも見応えがありました。どちらもお客さんがたくさんいて、美術文化がとても充実している事を感じました。



ついついスーパーで乳製品チェック。とにかく種類が豊富で、大きくて、値段も安い。これが本場か…という気持ちに。できることなら全部試したかった…。日本にはないペットボトル牛乳もあり、全体的にパッケージのデザインもかわいい!購入した牛乳はどれも美味しかったです。
食べ物にはあまり期待せずに行ったけれど、食べたものはすごく美味しかったです。安くて豊富な乳製品に、カリフォルニアのフルーツに野菜。お肉もいろんな種類があって、いちいち大きい。魚はスーパーにはあんまり種類はなかったけれど、レストランに行けば美味しいものがいろいろあるとか…。アメリカは美味しい。
サンフランシスコでびっくりしたのは、街はきれいなのに、浮浪者がとても多いこと。
そのあたりは、自己責任の国の厳しさなんだなと。
日本から出たことがなかったので、街を歩いていて、そんな浮浪者の人や、ちょっと挙動がおかしい感じの人がたくさんいて、そして当たり前ですが周りがみんな日本人ではないこと、言葉が通じないこと。最初の何日かかなり心細かったです。自分がマイノリティであるという経験をしたことがなかったなと思い知らされた気がしました。
けれど、帰る頃にはだんだんその混沌のような中に身を任せるのがすこし心地よいような気もしました。
本当にいろんな人種の、肌の色の、服装の、ありとあらゆる見た目の人達が混じりあっている場所。
そういういままでにない感覚を自分の身体で感じられて、思いきって行って来てよかったなと思いました。
サンフランシスコの街は、6月23日のPRIDEパレードに向けて、街がレインボーカラーで溢れていました。
LGBTの人たちの権利を主張する、世界中からLGBTの人達がやってくるパレード。
見逃して帰ってきたのがとても悔やまれるのですが、それを町ぐるみで応援しているということが、あー、なんだかアメリカなんだなあ!と。

レインボーカラーにライトアップされたサンフランシスコ市庁舎。

スーパーのケーキ屋さんで買ったレインボーケーキ。
見た目はすごいけど、味は美味しかったですよ。

アジア美術館にいた、インドの牛の石像。リアルで可愛くてとても良かった。
いつかアメリカの牛に出会う旅も、出来たらいいなあと思いました。
すっかり報告が遅くなってしまいましたが、こんな素晴らしい経験をさせてくださった先生、現地でお世話になった皆様、初めての海外にきもちよく送り出して下さった周りの人達、改めて、ありがとうございました!

池田良二展と落石計画第9期に行ってきました。

お世話になっている
網走市立美術館
にて、武蔵野美大時代の恩師、池田良二先生の展覧会が開催されています。
初日のギャラリートークに行ってきました。
池田先生には武蔵野美大時代、版種が違った事もあり(池田先生は銅版画、私は木版画専攻だったので)、そこまで一緒にすごしたり、お話を伺う機会も多くなかったような気がするのですが、今回たくさんの作品を先生の解説付きで見る事ができて、恥ずかしながら初めて池田先生の作品世界に向き合えたような気がしました。
銅版画の写真製版を、独学できわめられた先生の不思議なイメージ、深い質感と相まっていつまでも見ていたくなる感じです。
そして先生のお話の教養の豊かな事。学生の頃もっといろいろお話伺っておけばよかったなあ…しかしこうして網走の地でご縁があるというのも不思議なものです。
お近くの方はぜひ!銅版画のイメージが変わるかもしれませんよ。
池田良二版画展ー静慮と精神の息吹ー
会 期 2016年 8月6日(土)から 9月25日(日)まで
     開館時間 AM9:00~PM5:00
会 場 網走市立美術館 第1・第2・第3展示室
作 品 池田良二氏の銅版画作品71点を展示
観覧料 高校生以上500円 小中学生250円
     *常設展もご覧になれます。
     *網走市・大空町の小中学生は土曜無料


そして次の日、根室の落石計画へ。

落石計画website


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根室の落石岬にある、旧落石無線局跡の池田良二スタジオで毎年開かれているアートイベント。
今年でなんと9年目。
井出創太郎先生と高浜利也先生の銅版茶室「対話空間」。時の流れとともに毎年ち変わっていく茶室にまた少しづつ手を入れているそう。
奥にあるのが、池田先生の石彫作品「蹲」。

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若い作家さんの作品も。大山実希さん、所彰宏さん、山口麻加さん、佐藤琢巳さんの4名。
あんまりちゃんと写真が撮れていませんでしたが…どの作品も建物の空気の中で存在感を放っていました。
こちらは大山実希さんの作品。木版画の植物、好きな感じです。

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今年は初めて初日に行ったので、地元のこどもたちと一緒に行っているワークショップも見る事ができました。
子どもたち、本当に楽しそうに作品を作っていて、あのどっしりと重厚な場所がなんだか華やいだ雰囲気に。

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そして、今年はなんと晴天だったので、岬にも行ってきました。池田良二スタジオから、歩いて15分くらい?この世のものとは思えぬ絶景で、お天気に恵まれたらぜひ見てほしいところです。
お天気のおかげで、落石岬周辺は昆布干しの作業でとても忙しそう。(写真はないですが)、同じ北海道でもこちらと全然違う景色に、異国に来たような旅情を味わいました。

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池田良二展を見た次の日だったので、落石で池田作品のイメージの源泉も訪ねる事ができて大満足でした。
もう一度網走美術館に作品見に行きます!
落石計画は来年以降も続ける予定だそうですので、興味のある方はぜひに。
交通アクセスはとっても悪いところですが、それだけの価値はあると思います。
ちなみに以前落石計画に行った時の私のブログ記事はこちら。

2012年。


2013年。

茶室の経年変化が感じられますね。そしてどっちの年も霧が。

子ども芸術フェスティバル。

斜里町子ども芸術フェスティバルの事を。
お世話になっている標茶の手作りクレヨン工房Tuna-kaiさんのワークショップをお手伝いさせてもらいました。

再生紙の葉書に、Tuna-kaiさんのクレヨンや絵の具でリンゴを描こうというワークショップでした。
体験に来てくれたこどもたち、本当に素敵な絵を描くのですよ。Tuna-kaiさんの画材の自然の色味、クルミの殻に入った珍しい絵の具、それらをじっくりと味わい尽くすように、時間をかけてずーっと描いている子も何人かいました。
写真はワークショップが終わったあとの使い尽くされた絵の具ですが、その下の黒く塗られたところ、女の子がひとり、周りでお友だちが楽しそうにしていても真剣に、紙が破けるまで色を重ね続けていたところです。
こどもたちの集中力、純粋に色や画材を味わうその姿に、なんだか胸を打たれる思いでした。
一人、抽象のようなとてもきれいな絵を描いていた男の子がいて(絵の写真を撮らせてもらえば良かった)、その絵をとても誉めたのですが、どうもそれが嬉しかったようで、後で再生紙の厚い葉書が捲れてくるほど力強く筆で擦って描いた絵を、私にくれました。私もとても嬉しかったのです。
普段あまり子どもに教えたりする機会はないのですが、むしろ私の方がたくさんの気付きをもらった気がします。

子ども芸術フェスティバルと関連させて、斜里町図書館で、ただいまTuna-kaiと12人の作家たち展を展示させて頂いています!
こちらもまだの方はぜひご覧になって下さいね!
3月6日まで。
そのあと夕方は奈良美智さんの講演会。
奈良さんの子ども時代の弘前の写真などをスライドで見せて頂きながら、子どもの頃どんな風に過ごしたかなどお話して下さいました。
子ども時代の弘前と、斜里の雰囲気がよく似ているのだとか。
それから旅のこと、作品の事、絵を描くようになったきっかけなど。
奈良さんは本当に飾らない人柄で、会場は終始温かい雰囲気につつまれていました。
気の向くままにお話しされるのを聞いているうちに、奈良さんの作品の事もずっと身近になった気がします。
奈良さんも予備校の講師をされたときに、学生に教わることが多かったというお話をされていて、少しその日の自分の体験ともリンクしてちょっと嬉しかったです。
私ももっと、頭を柔軟に、どんどん視野を広げて、良い作品を作りたい!そんな気持ちにさせてもらいました。
オープニングアクトの佐藤ぶん太さんの津軽笛演奏も素晴らしかった!
他にも笛づくりやパンづくりのワークショップもあったり、展示物もおおきなねぷた絵や中学生の作ったねぷたやお囃子の楽器に弘前の工芸品、地元の高校生たちが作った弘前地図にかわいい顔出しパネルに…盛りだくさんの芸術フェスティバル。こんなイベントがあって斜里のこどもたちは幸せだなと思いました。
来年もまた楽しみにしています。

全日本ホルスタイン共進会。

ポスターを描かせていただいた、第14回全日本ホルスタイン共進会北海道大会を見に、安平町へ行ってきました。
会場のあちこちに自分が描いた牛が貼られているし、パンフレットの表紙にも使っていただきました。
共進会の事を全くわからないままにお引き受けしたお仕事で、取材したりいろいろ教えていただく中でなんとかかきあげましたが、実際現場に足を運んでみて、本当にこの絵を描かせてもらってよかったなと思いました。
つやつやに整えられた立派な牛達。牛をひく農家さん、農業高校生たちの真剣な姿、そしてリングを歩く人と牛の息がぴったり合っていたり、いつもと違う舞台にペースを乱してしまった牛がいたり。客席から見ているだけでも様々なドラマがあって、胸が打たれるような瞬間がいくつもありました。
延期が重なり10年ぶりの全国大会という事で、ここに来るまでにも本当にたくさんの喜び悲しみご苦労があったのだろうなあと…。
そんな皆さんの夢が詰まったようなこの大会で、微力ながらポスターという形で協力させていただくことができて、感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました!

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未経産牛の審査。会場は満員です!

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自分の描いたものがこんなに大映しになっていて、嬉しいやら恥ずかしいやらでした。

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初日の名誉賞の審査の様子。

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原画はこんなところに飾ってくださっていました。

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ジャージー牛の部もありました。

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ジェネティクス北海道さんのブース。今までのサイアの表紙の絵と、版画も飾っていただきました。
会場にはたくさんの企業や団体のブースが出ていて、酪農関連の見本市のようになっていました。

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グランドチャンピオン決定の瞬間。北海道更別村の天野さんの牛「レデイスマナー MB セレブリテイ」です。おめでとうございました!

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今年も落石計画へ。

今年も
落石計画
へ行ってきました。



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今年で6年目になる落石計画です。
銅版の茶室が年々すこしずつできていきます。

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去年貼られた、内側の銅板。一年経ってちょっとしっとり。
でもあいかわらず日光を浴びて輝いていました。
6年目ともなると、はじめは真新しい感じがした外側の銅版画がプリントされた石膏キューブが、この建物の内壁のテクスチャーとじんわりなじんできたという雰囲気。
そして、この場所にこの構造物を作った意味の一つが腑に落ちた気がしました。
この歴史的な建物とともに、これから長く時間を重ね、周りの壁のように浸食されていくであろう事も、作品に仕組まれているんですね。
対話空間と名付けられた、銅版画の茶室。完成して実際にお茶をいただける日が楽しみです。

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池田良二先生の作品。落石の風景が描かれた銅版画に、実際の落石の風景が映りこむ、不思議な感覚。

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高浜利也先生の銅版画とインスタレーション。
各地のワークショップで集められた、その土地ゆかりの木材たち。こどもたちが作った家や線路も交じっています。自由に動かして楽しむことができます。

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井出創太郎先生の銅版画。
植物が描かれているのですが、質感と色合いがこの場所の壁と一体化しているかのよう。
植物の化石を見ているような感覚になりました。

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今年の地元のこどもたちとのワークショップはお面を作ったようです。
この場所でこんなお面をかぶったこどもたちと遭遇したら…何か物語の世界に飛躍できそうな気がしますね。
来年もまた楽しみです!

北根室ランチウェイ、モアン山コースを歩いてきました。

展示も一息ついて、前々から歩いてみたかった北根室ランチウェイを歩いてきました。
中標津空港から開陽台、佐伯農場、養老牛温泉、西別岳、摩周湖を経由して、JR美留和駅までの歩く道です。
北根室ランチウェイサイトは
こちら

ブログは
こちら



モアン山コースの入り口。11月上旬から5月までの期間限定のコースです。モアン山とは、あの養老牛の近くの、「牛」と大きく草を刈ってある小さな山です。

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右手にモアン山。

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道が曲がるところには標識が立っています。

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登り。前日に降った雪がきれいです。

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なにかの足跡。

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ちょっと山頂への道を間違えてしまったのですがなんとかたどりついて。お茶と俵真布のジンジャークッキーとチョコレートで休憩。眺めがすばらしい。海まで見えそう。

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西別岳と摩周岳もきれいに見えます。

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マンパスに薄氷が。

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マンパスとは柵を人がのりこえるための仕組みです。デザインも素敵。

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途中の小さな川は渡れるようになっていました。なんだか絵本の中にでも迷い込んだような光景。
鹿がわたろうかどうしようか悩んだ足跡が。

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最後振り返るとモアン山の頭が見えました。
念願の北根室ランチウェイ、とっても楽しかったです!これから雪が深くなったら、スノーシューで歩いてもたのしそう。
いつか夏に全部を歩いてみたいなあと思いました!

落石計画に行ってきました。

根室の落石へ、「落石計画」を見に行ってきました。(HPは
こちら

落石岬の旧落石無線送信局(現池田良二スタジオ)で毎年この時期に行われている展覧会、今年で5期目です。
井出創太郎と高浜利也のアーティストユニットによる、銅版画と銅版画の版で作る対話空間(茶室)の公開制作をメインに行われています。
池田先生、高浜先生、井出先生は、私の大学時代の恩師でもあります。
 

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対話空間(=茶室)の公開制作。 

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版画で覆われた茶室の内側は、廃銅版(井出先生の銅版画の版)

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地元の小学生との版画ワークショップで作った作品も展示されています。
落石の古い地図を大きく拡大したものに、小学生の思い出の場所を描いた銅版画を貼り付けてあります。
こどもたちの描いた、魚や動物、昆布を干す風景など。

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落石計画を見に来るのは3回目でしたが、茶室が徐々に形になって、内側に銅版が貼られると、その存在感たるやすさまじいものがありました。
霧の中の、時にされされた建物の中の、輝く赤い空間。霧、錆びた建物、植物、地面、そのまわりの環境の内側が、ふとそこに現れたといったような、言葉にするとそんな印象を受けました。
晴れた日には茶室の内側の銅版が、太陽の光をはらんで桃色に輝くのだとか。
そして銅の板が時とともに変化していくであろうことも、作品の一部なのだそう。
また来年以降も続けるそうなので、茶室の完成がとても楽しみです。
メインの茶室の他にも、ろうそくのほのかな灯りのもと先生方の版画作品を見るのも、子どもたちの作品を見てわくわくするのも、落石計画ならではの楽しみです。
今年の会期は終わってしまいましたが、来年以降、ぜひぜひ皆様、足をはこんでみてはいかがでしょうか。