絵本「おかあさん牛からのおくりもの」出版のお知らせ。

私が絵を担当させていただいた絵本、「おかあさん牛からのおくりもの」が出版されました。
「おかあさん牛からのおくりもの」 文・松岩達 絵・冨田美穂 北海道新聞社

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こどもたちに酪農の事をもっと知ってもらいたい、という著者の松岩さんの熱い思いで始まったこの絵本。
考えてみればあたりまえの事なんですが、牛乳というのは牛の母乳です。牛が子牛を産んで初めて乳が出ます。
その大事な乳が、私たちの食卓に上がる牛乳になるまで、どのような過程があり、どのような人たちが関わっているかという事が、順を追ってわかるようになっています。

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おかあさん牛が子牛を産んで、乳を酪農家さんが搾って、工場で牛乳になるまで、それに普段牛がどんなものを食べているか、それはどうやって作るのかどこからやってくるのか、人工授精って?糞はどうなるの?そしてどうやって最後肉になるのか、そういう一連の事をこどもにもわかりやすく説明してあります。小学校中学年向けです。
こうして最初から最後までの絵を描いてみて、私が、伝えたいなと思った事は、牛の事ももちろんですが、酪農や牛に関わる人達の日々の営みです。
もしかしたら、人工授精や工場の事なんかは、一般的には普段あまり知らないし、なかなか伝えづらい部分ではあると思うのですが。
それは命を扱う、という事でもあると同時に、私や酪農に関わる本当にたくさんの人達にとって、続いていく、生活の一部でもあるのです。苦労もありながら、日々誠実に働いている人たちがたくさんいて、牛から牛乳が届けられる、という事が伝わるように、そういう思いで描きました。
あとは、普段の牛がいかにかわいいか、ちょっとしたしぐさで伝わるように、なにより自分で見てかわいいと思える牛を描くようにこころがけました。
できるなら、こどもたちに少しでも、牛ってかわいいな、牛乳飲みたくなったな、お肉って大事に食べなきゃね、と思ってもらえたらいいなと、思います。
お求めは北海道内の書店か、北海道新聞社のホームページ、またはネット書店で。
北海道新聞社のホームページ  
http://shop.hokkaido-np.co.jp/book/products/detail.php?product_id=504


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表紙と裏表紙を開くと、牛がつながっています。