チャリティー版画の売り上げを送りました。

先日、チャリティー版画の残りの8枚分、16000円を、石巻のReraに送りました。
寄付された車の車検代として活用してもらえたようです。金額としてはささやかなものでしたが、少しでも役に立ってよかったです。
版画を購入していただいた皆様、本当にありがとうございました。
昨日で震災から11ヶ月目です。
1月に、帰省中のReraの村島さんと札幌で会って、いろいろと被災地の話を聞かせてもらいました。
確かに避難所に暮らしていた被災者の方は仮設住宅に移りました。
でも、体の不自由な方、自分で車を運転できないようなお年寄り、そういう一人で暮らすのが難しいような、なかなか最後まで避難所を出られなかった方が、最後にのこった山奥の不便な仮設住宅で暮らすようになり、ますます移動支援の需要は増えたといいます。
公共の交通機関はそこまで手が回らず、買い物や病院に行くのに、タクシーしか手段がない。でも片道何千円もかかる町の中心部に出なければ生活ができない。Reraのおかげで生活できている、という方が、まだまだたくさんいるのが現状のようです。
でも、テレビではそんなことはほとんど報道されません。
仮設住宅から町にでる、これは最低限のライフラインのはずなのに(その方々は望んでそこに住んでいるわけではないのですから)、その最低限を、民間のボランティアが支援している。
石巻にはReraがいますが、他の被災地にはそのような移動支援が全く無いところだってあるようなのです。
復興とは言っても、まだまだそんなふうに、行政の手がほとんど回っていないところがあるのです。
Reraは、3月からずっと石巻で活動してきました。
母体が福祉団体なので、初めは障害者の方の支援に特化した活動をしようとしていたのだそうです。
でも、被災地で活動するうちに、対象を絞っている場合では無いほどの大災害であることを現地で痛感しながら、福祉車両のあるReraだから対応できる、移動支援にだんだん移行していったそうです。
いままで、本当にたくさんの方々をReraは運んできたと思います。
震災直後から、被災者の方々の変わっていく生活に寄り添うようにして。
今は、地元の方を対象にした福祉ドライバー研修会なども行って、初めはReraの利用者さんだった方が、ボランティアをしてくれていたりするんだそうです。時々お菓子を食べて、おしゃべりだけしに来る方もいるんだとか。
ボランティアや支援がだんだん打ち切られ、国からの支援が本格的にはじまろうとしている今、本当に、困っている人たちの声無き声に耳をかたむけ、一緒に走ってきたReraだからこそ、わかることがあるだろうと思います。
はなれたところで、机の上で考えられた支援ではなく、困っている人のニーズをちゃんと拾い上げ、つなげていく、実際に動く。
まだまだ必要とされている。
被災地のために、何かしたい。私にできることはわずかかもしれない。
ならば、地に足のついた必要とされている支援を応援したい。そして少しでも役に立てるように、何かしたい。
これから、Reraもすこしづつ形を変えていくのかもしれません。
今後も何かできればいいなと思います。
短い番組ですが、NHKでReraの活動が紹介されます。
レラの現在の活動をまとめた全国放送。
  2月19日(日)午前8時57分からの3分間。
北海道向け番組「ドキュメンタリー5」で、レラの利用者さんの様子。
 再放送)18日(土)午前11時13分~18分【5分】
お時間が合いましたらご覧になっていただけると、現地の様子が伝わるかと思います。


拭く。